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駄目オタ徒然草
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「どこまでも真っ平ら」(アニメ評:北へ。)
北へ。」全12話
監督:ボブ白旗 原作:広井王子
北へ。

 さて、1週間以内に書くという予告は失敗したのだけれども、これから書く「感想」も、おそらく失敗。失敗する理由は、薄々分かっている。正直これは、原作となるゲームをプレイしていないと、全くドラマに感情移入できないだろうと思われるし、作品世界そのものが理解できないから。なまじ、ヒロイン達が(ボクの感性には)「絵」として魅力的だから、もう、どうしようもない。

 さて、本作は、以上のようにいわゆる「ギャルゲー」を原作とするアニメである。ギャルゲーをアニメ化する場合には、幾つかの方法がある。既にボクが取り上げている「Kanon」や「AIR」は、主人公目線で、そのゲームのストーリーを一人のヒロインの攻略路線で描く方法。絶対的なヒロインがいる場合、例えば「Kanon」であれば月宮あゆ、「Air」であれば神尾観鈴、この場合にはこの方法でストーリーをたてるのが無難と思われる。
 ただ、この方法だと、別のヒロインに感情移入したファンはついてこれない。むしろ不満の種になる。それでも、AIRのように、明らかにメインヒロインがはっきりしている場合には、納得もできようが、並列的に各ヒロインに魅力がある場合には、もはやこの方法は採り得ない。
 そこで取られるのが、サブストーリー、あるいは外伝として、各キャラクターのゲーム外のお話を新たにつくってアニメにする方法。ファンが作るSS(ショートストーリー)的な要素が強い。
 この方法で作られた「元祖」は、おそらく「センチメンタルジャーニー」だと思われる(違ったらご指摘ください)。
 この作品は、くそゲーとして名高い「センチメンタルグラフティー」のキャラを使って、主人公と再開しなかったifの世界(あるいは、まだ現れる前)を描いている。
 実は、このセンチメンタルグラフティーは、ボクが人生の中でやったたった2作品のギャルゲーの1本(但し、現在3本目やり始めている!w)で、その作品世界を知っている(しかも、かなりはまってプレイした)から、実に面白くアニメも観ることができた。

 そして、本作「北へ。」も、このパターン(らしい)。

 で、どうかというと、「う~ん」とうなることになる。
 まず、問題なのは、原作を知らないと、どのストーリーも平板であるということ。6人しかヒロインがいないにもかかわらず、例えば原田明理と茜木温子のキャラがかぶって見える。不倫を扱っている催馬楽笙子のストーリーも、そのことに対する彼女の葛藤はほとんど無く、大人の恋愛を描こうとしているにもかかわらず、ヒロインの行動がやけに子供っぽく描かれている。また、各キャラが原則2話という割り振りだったため、その中でエピソードに起承転結をつけようとすると、どうしてもキャラクター描写が駆け足になり、むしろ、「ゲームで予習してください」と、いわんばかりのすっ飛ばし方をしたスオミなどは、どじキャラなのか、直情キャラなのか、引きこもりキャラなのか、全然分からないまま話が終わり、彼女の少年にとった行動が「意外」なのか「至極当然」なのかさえ判断つかないままだった。
 不満は他にもある。背景が雑。正直、ボク自身が北海道に住んでいたことがあり、また、その際に各地を遊び回った経験からいえば、もう少し背景を魅力的に描いてほしかった。比較するのもなんだが、同じ北海道を舞台に描いている「フィギュア17」あたりのレベルくらい満たしていれば、ストーリーはともかく、情緒はある作品になった要素はある。
 作画に関しては、非常に危なっかしい回もあったが、何とかぎりぎりセーフ。この作品がキャラクターのかわいさでもっている作品だと思えるので、これが崩れたら、本当にアウトだったろう。

 それから、最終話。最後の1話で各ヒロインがそれぞれに交わりを持つ。これも、必然性はなくまた、昼間っからダイヤモンドダストが、それも千歳と札幌で同時に見られるなんて、あり得ないし、明里のエピソードの中での突然すぎるエピソード挿入が伏線なのだろうが、ホントにとってつけているとしかいいようがない。
 また、最終話にちらっとでてきた赤いウェーブ髪の女性。意味ありげだったので、公式ページを見てみたら、実は7人目のヒロインだった…。まあ、確かに、テレビ放送も視野に入れたアニメのヒロインとしては扱いにくい背景をもっているキャラではあるが、う~ん…。
 彼女の話を入れた方が、この平板な物語に変化をつけられたかも。個人的にはスオミと彼女の扱い方を、「一般受け」を狙って軽くあつかったあたりに、どうも「単独の」アニメ作品としてのインパクトを欠く結果になった一端があるような気がする。

 まあ、ゲームをしたことがない人には、今ひとつおすすめしかねる気がする(ゲームをした人にお勧めかは、やってない者としては、もっと分からない)が、キャラはかわいい^^; もっとも、公式ページを見たら、原作のキャラの方が、もっと良い…。


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