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駄目オタ徒然草
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「称号授与」(アニメ評:こいこい7)
こいこい7」全13話 トライネットエンターテインメント・スタジオフラッグ
監督:ふじもとよしたか 原作:もりしげ
Koikoi



 うわぁ~、久しぶりだよ、こんな「バカアニメ」。全話見ての感想は、「視聴時間は丸々無駄だったが、その間、とりあえず何も考えずに頭を休められたから、人生としての差し引きはゼロ」

 ちなみに、原画動画ともに最悪。ストーリーも、あって無きがごとし。実は設定自体はかなり大胆にぶっ飛んでいるのだが、その設定を生かす演出はほとんど無し。キャラクターも最近のアニメにしては、「かわいくない!(←まあ、このみはそれぞれかもしれないが…)」かろうじてエンディング曲が最低限のクオリティーを保っているが、それとても、古くさく…。
 それから、エロアニメとして、裸や水着・下着のシーンは満載なのだが、前述の通り原画・動画ともに最悪なので、ちっともエロくない(苦笑)。さらには、ガンダムネタ・マリア様がみてるネタのパロディーや、アニメ業界の楽屋落ちネタまでやってくれてるが、正直「それで?」というほか無く、おもしろみが分からない。

 ところで、この作品には『原作』がある。同名の漫画で、月刊チャンピオンREDに連載されている。キャラクターも、ほぼ同じ。ベースの設定も、ほぼ同じ。
 が、『原作』を二重括弧書きにしたのには訳がある。話が全く違います(爆)。原作では巨大ロボットも、宇宙ステーションもでてきません。水泳大会もありません^^; 話はヒロイン達が「サイボーグ」であること(アンドロイドでは無い点がポイント)の理由、そして、その葛藤と、そこから生じるトラブルを非常にダークに重々しく描いている。眼帯ちゃんも、実は、すごくディープな人物設定になっているし、なにより、謎の設定の仕方が秀逸。

 …なんで、原作者、こんなアニメにすることを許したんだろう?…。

 さて、設定というか、あらすじというか…。

 主人公田中哲朗は、五光学園に転校(入学?)したのだが、実は、この学園、女子高だった(この辺から無茶なのだが、これは原作でもある設定なので…)。しかも、通学路では、空飛ぶ女子高生や、バズーカー片手の女子高生が、アパッチとおぼしき戦闘ヘリと市街戦。田中哲朗が学園の門をくぐろうとしたときには、巨大ロボットを積んだトレーラーが脇をかすめる。
 いったい、ここはどこ?

 これは、いったいなにがはじまるのか?

 しかし、そう思ったのもつかの間、始まったのは学園どたばたラブコメディ~。って、ええええええっ!

 いや、もちろん、そんなわけないよな、と、見続けると、第1話の終わりには、女子高生が操る巨大ロボットと、素手の女子高生(一部武装済)がどんぱち? うわぁ、なんか斬新だけど「いかなる理由で戦ってるのか、さっぱり分かりません」。

 ヒロインのやよいちゃんは、「哲朗さんをお守りします~」とのことだが、結局「なぜ」お守りするのかは、最後まで藪の中。うわぁ~っ。
 しかも、やよいちゃんだけでなく、こいこい7と称する、哲朗の周りの美少女軍団(笑)は、全員サイボーグ。なんで彼女たちはそうなったのか?! でも、これも詳細は語られず…。

 もう、ほとんど拾うことを考慮に入れずに投げっぱなしのお話作り。意味深に前半の各話終了間際にでてくる「綾波レイ似」の美少女も、その正体は引っ張った割には、えらくあっけなかったし、しかも「セリフ解説で謎解き」ですか!
 エンディングで画面いっぱいに並ぶ、アルファベット表記(おそらく韓国人名)のスタッフロールが、言い訳にしか見えない…。

 実は、このアニメ、ネットを検索してみると、コアなファンが結構多い。その楽しみ方を見ていると、(1)キャラ萌え、(2)パロディー本位の2種類に分かれる。
 しかし、僕としては(1)については、前述の通り「かわいく思えない」から、無理。(2)については、ネタのパロりかたにひねりがないからおもしろく思えない。
 ということで、冒頭の感想に戻ることになる。

 が、ここからがミソなのだが、とにかく機会があれば見ることをおすすめする。そう「バカアニメ」とは言ったが、「ダメアニメ」とは言っていない。この差は大きい。
 何を言いたいかというと、少なくともこのスタッフ達は、この作品をまっとうな作品として仕上げる気など、毛ほどもないように思えるし、じっさい、そのように作り上げているということ。猫にキーボードを打たせてシナリオを書き、左手で原画を描いた上で、動画は一こまずつ別人が描いているような、そんな雰囲気を「最初から狙っていた」はずなのだ。
 そういう作品に、駄作だ、ダメだという批評は、まさに的はずれにしかならない。以下に無茶苦茶かをあげつらい、脱力してみせるのが正しい鑑賞法だと思う。
 ええ、もちろん、全13話、そうやって見ましたとも^^。

 そのうえで、「バカアニメ」の称号を贈呈します。

 合掌。

p.s.
 原作は、読んで損はないですよ。まだ完結していませんが、よく練ったストーリーと設定は、なかなかに読ませる作品です。
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