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駄目オタ徒然草
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「それは結ばれる運命…」(アニメ評:まほらば)
「まほらば」全26話 テレビ東京 JC.STAFF
監督:木村真一郎 原作:小島あきら

 「これ、どっかで見たこと…、」というくらいのデジャビュになるのは、多分結構な年齢の方か、高橋留美子ファンの方かと思う。
 設定は、ほとんど「めぞん一刻」そのままと言っていい。もちろん、絵柄やキャラクターの年齢等は、さすがにそのままというわけではないが、出てくるキャラクターのポジションや、名前の付け方パターン(本家は名前に数字が、一方こちらはキャラクターのイメージカラー(?)がそれぞれ)まで似ている。
 もちろん、似ているのは設定だけではなく、「主人公とヒロインの間で、何かありそうで、なんの進展もないが、シリーズをなが~~い目で見ると、わずかに動いた形跡が…。」という、物語の作り方まで似ている。
 もちろん、違う点も多数あるが基本的に、この作品のコンセプトは、現代版「めぞん一刻」だと、僕は思う。

 さて、冒頭のあらすじ…というか、設定を書くと、主人公の白鳥君は、予備校ならぬ「絵の専門学校」に通うために、親元を離れて街に出てくる。
 住むことになったのは、都会の真ん中に今時珍しい、風呂・トイレ共同、まかない兼管理人つき平屋建て下宿。管理人さん(大家さんでもあるようだが)は、女子高生の蒼葉梢ちゃん。幼い頃に両親を亡くした彼女は、なにやら幼少時代に白鳥君とは交流があるようで、白鳥君がやってくるのを楽しみにしていたらしい。
 同居人は、梢ちゃんLOVEの同級生珠美ちゃん、小説家修行中の謎の中年、灰原さん(withジョニー(?)←「極上生徒会」のぶっちゃんみたいなもの)、赤貧(実は…)母子の黒崎親子。酔っぱらいで色っぽいが、男気をなぜか感じる桃野さん。
 で、白鳥君は、こういう物語のお約束で、とりあえず梢ちゃんとの記憶はほとんどない。それから、梢ちゃんはある理由(これは白鳥君との思い出と関係がある)から、5つの人格を持つ多重人格性障害(と書くとヘビーだが、割とライトに描かれている、もっとも(ネタばれ→)最終話ではこれがえらくヘビーに物語のコアとなるのだが…)を、持っているから、そこから話がすごい展開に…ならないのが、この作品の特徴らしい。

 というように、できる限り特徴を出すように書いたのだが、それでも「めぞん一刻」のテイストは漂ってくるのが分かると思う。

 では、この作品が「ぱくりっぽくて」つまらないかというと、そうは思わない。いわゆるキャラ萌えでなければ、この作品は楽しめないと評価する方もおられるようだが、僕自身は、「めぞん一刻」とは違う楽しみ方ができたと思う。
 いや、実を言うと「めぞん一刻」は、あまり好きではなかったのだが、この作品は好きな部類に入る。
 というのも、この作品ラブコメではあるのだが、少なくともアニメ(原作は未見)では、ラブコメ色は極力抑えてある。白鳥くんは「めぞん一刻」の五代さんのように、頭の中が「管理人さん、管理人さん、管理人さん…」ではない。一方、梢ちゃんの方もなにかを引きずっているわけではなく、基本的には、白鳥さんのことを想っているのを(客観的には)隠そうとしていない。だから、恋愛を巡るどたばたはあまり正面には出てこない(もちろん、デートっぽいシチュエーションや、エピソードでクローズアップされることはある、ラブコメですもの)。むしろ、鳴滝荘を中心とした、住人相互の交流が、ほのぼのと描かれているから、そう、たとえば、日曜の夕方に「笑点」を見るような安心感で眺めていられる。
 五代ならぬ白鳥君に「何やってんだよ、へたれ~!」毒づくこともない。「あ~もう、梢ちゃんのにぶちん!」と、思うこともない。そういうストレスを感じないラブコメも、たまにはいいじゃないですか^^。

 この作品、日曜日の深夜に放映されていたが、個人的には日曜日の夕方、「あ~、あしたから、また、仕事(学校)~」と思えるタイミングで、ふと流れてきてほしい作品かな?と、思う。
 実は、僕自身録画したこの作品を、家事の忙しい合間に掛けておいて、手がちょっと空いたときに5分ほど画面に見入るという処方で使っていたりする。DVDのCMにもあったが、「サプリメントアニメ」というキャッチコピーは、ホントにぴったり。
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