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駄目オタ徒然草
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「月が~出た出た~」(アニメ評:神無月の巫女)
「神無月の巫女」全12話 テレビ東京 TNK
原作:介錯 監督:柳沢テツヤ
主題歌・エンディング:KOTOKO


 いや、もう、なんて言うか、話がぶっ飛んでて、何ともはや…。いや、別にこういう作りもアリかと思うけど、話の太い幹(百合か、ノーマルか…)の部分が結構キワキワだったのに、それと絡んだドンパチが、馬鹿丸だしで^^;。
 たぶん、上の感想、この作品を未見の人は、何を言っているのか、さっぱりわからないと思うが、見終わった段階でも、どう判断して良いのやらわからない以上、うまく説明はできなそうな…。
 それでもまあ、覚え書きの機能は果たさすべく、このブログに書き込んでいるんだが、順を追って考えながら書くため、たぶん支離滅裂になっているが、ご容赦を。もし、読んでくださる方がいらっしゃったら、一杯引っかけながら読むのを、おすすめする。まあ、この作品を実際に見るときには、もっとへべれけになるのをおすすめするが…。

 さて、順を追って説明すると、まずタイトルからして、誤解を招く^^; 神無月といえば、ふつうは10月のこと。出雲に八百万の神々が集まるので、日本中に神様がいなくなるこの月を「神無月」というのだが、はい、この「月」、monthではなくて、moonです(苦笑)。いや、全然関係ないわけではない。日本神話にでてくる「おろち」って言う名前を、敵キャラに使っていたり、主人公が巫女なんだから、その辺の設定は使っているんだが、根本の部分の設定として、「月の朽ちたお社」にまつわる、転生の物語ということで、この月は、神が廃れてしまった「月(moonね、くどいようだけど)」のこと。つまり神無月の物語なのだ…。
 で、「おろち」と呼ばれる敵が復活するたびに、このお社の巫女が復活(転生)して、地球を守るのだが、どうも守っているのは、「まほろばの里」と呼ばれる、海辺の一村落(この村、人の気配がないのに、異様に巨大な学校があるのも不思議…)だけっぽい。そこが攻防の最前線になってる。まあ、巫女がいる村なので、この辺は何とか説明が付くとしても、おろちにあれだけの戦力がありながら、なぜ散発ゲリラ戦を^^; おろちも、この世に執着を持ちながら、この世を恨んでいる魂らしいのだが、どう見ても電波系世捨て人の集団…。攻める場所が違うような。まあ、さんざんでてくる割には、雑魚っぽい扱われ方してるなぁと思ったら、やられ方も、あっけなかったから、やっぱり、おろちなんて、実はどうでも良かった存在なのかとも思われるが…。

 主人公は、姫子とよばれる「日の巫女」で、どこからどう見ても、ヒロインでぴかぴかに輝いているのだが、どうもこの世界では、掃いて捨てる程度の一般人らしい…。その魅力に気づくのは、学校一のヒロイン、宮様と呼ばれる「月の巫女」千歌音(ちかね)と、学校一のモテモテくんソウマ君のみ。あと、視聴者ね…。
 で、話の軸として展開されるのは、この転生を繰り返す巫女の関係が、世界にいかなる影響を与えるか…のはずなんだが、ソウマ君と千歌音ちゃん(もちろん百合!)の、姫子争奪戦が全12話ぶっ通しで繰り広げられます!
 敵のおろちとか、無関係で、二人の暴走があるエピソードとかもあるし、いや、もうすごいですよ。敵も、千歌音を利用し百合に目覚めさせようとして、罠を張るんですが、千歌音の方が一枚上で、これをうち破るだけでなく、利用してまで…。
 百合といえば、その対極のバラ(やおいと言った方がいいのかな?)路線もちゃんと用意してあります(絶句)。

 ここまで書くと、どたばたラブコメ路線のアニメかと思われる方もいるだろうが、ストーリーの作りは、きわめてシリアス。主人公たちは、笑わない…。もちろん、にっこりはするが、目が笑ってない…。

 実は、最後まで制作者の意図が、よくわからないと言うか、何をターゲットにしているのか、よくわからなかった。いや、いっそのこと、これ何? と言う感覚だったのだが、TNK(制作会社ね)のHPにある、スタッフ座談会をみて、何となくわかった気がする。
 要は、思いっきりはずしたかったらしい。はずすというのは、視聴者の視線のこと。そういわれれば、視聴者が意識する主人公にスポットを当てて心情描写することは、確かにほとんどなかった。いつも、ソウマや千歌音の方からアクションをかけて、そのリアクションの対象としてしか姫子を描いていなかったのも納得。
 ただね、もしそうだとしても、スタッフたちが座談会で言うような「奥の深い作品」にはなっていなかったと思うのも事実。たとえ12話と言う短い尺だったとしても、その尺の中でその映像に何を盛り込むか、そこにどんな作品テーマを盛り込むか、そして、それをどうやって伝えるか(もちろん、ストレートではなくてもいい)が、作品の質を決定すると、僕は思うのだが、彼らの言を解釈すれば、「奥の深い設定」ではあっても、「奥の深い作品」にはなり得ていないと思う。盛り込む努力、掘り下げる努力は、そういわれれば、確かに立派とも思えるが、伝えることを放棄した時点で、作品としては未完成なのではないか? それを、「すごいだろう」と言われても、すごいのはあなた方の「脳内」でしょ? と、毒づいてしまいそう。

 まあ、こう思えてしまうのは、一つには、大好きな歌姫、KOTOKOの主題歌で始まる作品と言うことで、必要以上に期待をかけたからだと思うのだが、どうも肩すかしを食らったという、そんな思いにさせられたからもある。

 と、言うわけで、この作品に関しては、酒をかっくらいながら、ぼんやり見るのをおすすめする。作画のレベルに関しては、合格点をあげられるだろうし、動画も戦闘シーンは、一定レベルをキープしてるので、見にくいことはない。
 それから、主題歌とエンディングは必聴^^;
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