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駄目オタ徒然草
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「ヒモは職業ですか?」(アニメ評:宇宙のステルヴィア)
「宇宙のステルヴィア」全26話
監督:佐藤竜雄
主題歌:angela

『宇宙のステルヴィア』※ この画像は3巻のパッケージです

 今日は、angelaの全曲ライブに行って来たので、その記念! というか、このためにこのネタは、ココまで寝かしておいたのだ^^;

 さて、このアニメは、テレビ東京かどこかで、放送されたらしい。もっとも、オンエアー時は視聴していない。その後、どこかの掲示板でおもしろいという話を聞き、それを頭の片隅においといたのだが、別のビデオを借りにいったレンタルビデオ屋で、目的のビデオが貸し出し中だったので、「そういえば…」と、借りたのがきっかけ。

 最初に、地球が超新星爆発の影響を受けて壊滅的打撃をうけるところから始まる。それから180年ほど後、「昔のみなさんありがとう、地球は今も元気です」という語りから、オープニングに…。確認してみたら、第一話では、この台詞ではなかったですね。
 正直、オープニングがかなり秀逸。映像自体は第1話のものがほとんどだが、モノの見事にangelaの曲とシンクロしつつ、また、メカシーンのCGも美麗で、これがまたメロディーに乗ってきれいに飛び交う。それに何より、その主題歌が聞いたこともないような歌い方(演歌調のコブシと、分厚いファルセット、それに、ジャジーなリズム感で歌う)と、えらくマニアックなアレンジで、「誰これ?」と、スタッフロールで名前を見つけて、速攻検索をかけた。もちろん、アルバムも即買い。まあ、騙されたと思って、1巻だけ借りてきて、オープニングと、エンディングだけでも聞いてみてください。つうか、主題歌のCD(『明日へのbrilliant road』)だけでも!(をぃ^^;)。また、このアニメの主題歌担当に抜擢されたエピソードも、相当すごいものがあるのだが、これは、はしょります。

 さて、本題。アニメのレビューなのでangelaネタは、また別の機会に。

 最初の衝撃は、光やら、電磁波やらのみのものだったのだが、189年後に、このときの超新星爆発の物理的衝撃波がやってくる。人類は、最初の壊滅的打撃から立ち直り、189年後にやってくる物理的衝撃波に備えて、グレートミッションと名付けられた対策を2世紀近くかけて、営々と準備していた。ちょうど、このグレートミッションが行われる数ヶ月前に、ファウンデーションと名付けられた宇宙ステーション(グレートミッションのための基点であり、同時にスペースノーツを育てる学校でもある)に、予科生としてやってくる片瀬志麻(愛称しーぽん)と、その仲間たちの学園生活を中心に描かれる物語。

 アニメ好きなら、どっかで聞いたような話である。
 もともとは、GAINAXがその名をとどろかせるきっかけとなった「トップをねらえ」に始まり、「バトルアスリーテス 大運動会」など、何年かに一度は焼き直しされる設定であるが、それはそれだけ、設定として使いやすいということだろう。
 こういう設定にすることにより、いわゆる、損得抜きの「友情」「愛情」を学園設定で、「戦闘」「挑戦」をミッション部分で描け、主人公を横と縦から描くことができる。

 そして、この作品は、明確な敵(モンスターとかね)も、超人的なライバル(基本的には、みんな仲間である)も出てこない点で、より緻密に、主人公を、普通に悩み、普通に挫折する(もちろん、人よりも秀でている点があるから主人公なのだが…)一人の人間として描くことができたといえる。
 お約束の、ほのかな恋愛ストーリーもある(後半部分では、これが重要なキーになるのだが、物語前半での伏線のはりかたとしては、結構うまい)。
 また、SF設定のハードさも、かなりいい感じ。グレートミッションと、後半に用意される試練の関連性も、なるほど、と思わせるものがある。サブキャラのドラマの作り方もうまい(そのキャラのドラマを1話使って作るのではなく、あくまで主人公とのからみで、ドラマに表出させる演出は、見る側の視点がぶれないので秀逸)。

 というわけで、ここまでは、本当に見て損はないと思う。

 ただし、難点が一つ。このキャラクターデザインは、見る人を選ぶということである。個人的には目玉の巨大なキャラが、どんなにシリアスなドラマをしても、駄目出しをしてしまう方なのだが、不思議とこのキャラデザインは違和感がなかった。キャラクターデザインのうのまことの原案イラストを見た(以前ネットで見たが、この原稿作成中に検索してみたら、見あたらなかった)が、このままだったら、多分、僕は引いていたと思う。担当者が、うま~~~く、ソフトに纏めたと思われる。
 そういう意味でも、いい仕事をしているといえるだろう。

 この作品を見て、XEBEC(「ジーベック」と読むらしい。angelaのライブで、そう発音していた。僕はてっきり「ゼベック」だと思ってた)が制作に関わる作品は要注意と認識した。
 なお、この作品が、今でも「2」制作の噂が絶えないという点からも、一般的な評価が高いといえることも、付記しておこう。
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