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駄目オタ徒然草
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「最後の数秒刮目せよ」(アニメ評:JINKI extend)
JINKI extend 全12話テレビ朝日 3月23日終了

『JINKI extend』
 全12話。これが仇となり、冒頭は丁寧に作り込まれたパイロットフィルム、後半は壮大な予告編となった作品。
 2つの時代の、2つの物語を「同時進行」させ、最後にその二つの物語を融合し、隠された謎を一気に解き明かすという心意気はよい。
 が、それにしては尺が短すぎた。

 推察するに、これ、最初の数話作った時点で、「予算たりね~」「テレビ放映枠確保無理><」「話まとまんね~」となったのではないか? いや、最初の4話くらいまでは、意味深な作りだったし、青葉(過去の物語の主人公)の成長を、丁寧に描こうとしてた意気込みも見える。が、赤緒(現在の物語の主人公)が、メインになってきたあたりから、どうも作り込みがずさんになり、赤緒(確かに謎のkeyだから、詳しくかけないのは仕方ないが)が、いったいどういうパーソナリティーなのか、描くことを放棄し、後はひたすらどんどん増えてくるキャラクターの説明を続けるばかり、謎も、すべてキャラの「語り」で片づけてしまう。
 これは、同時進行する青葉パートにも影響し、本来なら青葉のパーソナリティー形成に重大な影響を与えるはずである、静花(青葉の母)の広世(敵のメインキャラの一員)狙撃以降の青葉ストーリーが、"ない!"。いや、駆け足ではしょってんじゃなくて、ないんです…。
 また、青葉パートにでてくる脇キャラは、それぞれの物語上の"役割"がはっきり描けていたように思えるだが、赤緒パートにでてくる、そのほかの"萌え"系のキャラは、ただただ、赤緒の覚醒(or暴走)のための、捨て駒にしかみえない。
 こまかいつっこみどころは、「深夜アニメ館」に詳しいんで、そっちを見てもらうといいのだが、とにかく赤緒パートでは、主人公でさえ、「何を考え」「なんのために」行動しているのか、それさえ不明なまま視聴者は引きずり回され、そのあげく「ご都合主義」のFin.…。
 シリーズ構成、脚本スタッフの、「こんな尺じゃ、やってらんね~~~~!」という叫びが聞こえてくる、魂の作品でした。

 あとね、主役ロボットが古いと、感じるのは、僕だけでしょうか? 最初見たとき、「ダグラム?」って、思ったもん。そうかと思うと、味方メカにファフナーっぽい機体もあるし、キリビトに至っては、逆シャーの、アルパアジール?とか…。原作があって、原作のデザインを踏襲しているんだろうけど、原作自体のメカデザインやってる人、バラバラじゃない? それでも青葉パートに出てくるメカは、それなりに統一感あったんだけど、赤緒パートに出てくるメカって…。最終決戦なんて、「スパロボ大戦(やったことないけど)?」って、思っちゃったもん。
 最初のほうの古代ジンキ(これもいったい何だったんだと、小一時間…)と、モリビトの戦いでは、「お!」このロボット、こういう動かし方あるんだ! と、古いデザインに似合わぬ新しさを感じたんだけどねぇ…。

 で、「よかった」探しを一つ。エンディングの入り方、いいですね。元々、エンディングを歌っているangelaが好きで、この作品見始めたんだけど、曲の冒頭のシンセの音が緊迫感をあおるような感じのBGMっぽいんですが、それに併せて、話の最後の部分を少し緊迫感あげてエンディングに持っていく。その演出はいい感じでした。(あと、知らない人も多いと思うけど、次回予告のバックで流れる「ブレス音」、あれ、angelaの曲の間奏部分に入ってるんですよ。)

 でも、それだけ…。
 公式HPのやる気のなさっぷり(最初はやる気あったけど、途中で放り出された)を見れば、この作品の評価というのは、自ずと決まるかと…。

 さて、DVDになるそうです(公式HP、発売のこと、これっぽっちも書かれてない…)。が、もし、買ったり借りたりするつもりなら、先に原作を読むべきでしょう。私? 原作、読んでません。もう関わり合いになりたくないので、これにてごめん。
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