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駄目オタ徒然草
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「約束果たさぬはお約束也」(アニメ評:真月譚 月姫)
「真月譚 月姫」Type-Moon
DVD 全6巻 3月6日

 当初は、なんの予備知識も持たずに、たまたまレンタルビデオ屋で、何か目新しいものがないか探していたら、幻想的な表紙と、訳のわからん作品紹介が目にとまり、とりあえず1巻を借りてきたのが始まり。

 いきなり(だったと思う、1巻は、えらい前に借りたから(^^;)幻想的メロディーと、ハイクオリティーな動画のオープニングがスタート。
 主人公は…、なにこれ? ずいぶん古くさい絵だなぁ~と思うも、女性陣の絵はどれも美麗。特にアルクェイドは、美しいねぇ~。久しぶりにでっかい目玉の、ばけもん顔じゃない女の子がヒロインかぁ~。うれしいねぇ~(最近じゃ、ガンダムってタイトルの作品まで、顔の25%を目玉で占める化け物しか出てこないからなぁ~)。って、思ってたら、この娘、正真正銘の化け物(ヴァンパイア)でした…。とほほ…。

 まあ、冗談はさておき、このアルクェイドが、主人公に殺されるところから、物語は始まるのだけど、殺した相手に復讐(ってことは生き返るんですね、ヴァンパイアだから)するために、そいつを待ち伏せする間に、思いが募ったらしい。
 主人公は、主人公で、殺したかどうか定かでないらしく、なんだかのーてんきなやつなのだが、そこはそれ、お約束通り、お互い惹かれあい、(ここは、ネタバレね→)そして、ある意味、二人にとっての宿敵ロアを、最終巻でやっつけるのでした、めでたしめでたし。

 …そんな話。

 これも、最初から落ちが見えてる話だったなぁ…。いや、だから駄作だっていう気は、さらさら無い。むしろ、かなり高い作画のクオリティーを、12話ず~っと保って、最終巻も幻想的な話を、きれいな画面で纏めたっていう意味では、かなりの秀作。
 確かに、最初に志貴(主人公)が、アルクェイドを殺した理由が、最後までよくわからなかったとか、青子さんが、いったい何者だったのかとか、妹の秋葉が、「炎」の術を使うけど、ほかにどんな異能を持っているのかとか、遠野の血が、いったいどういうものなのかとか、遠野の先代がなんで、あんな皆殺しをやったのかとか、アルクェイドは、なんであんなにかわいいのかとか(ぉ、そういう謎を、結局全部ほっぽり出したのは、いただけないんですがね。
 でも、それを差し引いても、(ほんの少し)余りある、幻想的なよい作品だったと思います。(謎の志貴の能力も、(ネタバレ→)妹に生き返らせてもらったからだって、説明はあったし、片づけられる謎は、できる限り片づけようと、努力の跡は観られるからよし)

 で、あと、戦いに行く前と戦いが終わった後の、志貴とアルクェイドのエピソードがお約束通りなのは、ちょっとね。しかも、もうちょっと引っ張れよというくらい、あっさりと流してるし、ここで、お涙ちょうだいしなきゃ駄目だろってくらい、重要なポイントだと思うんですが…。

 まあ、正直、1巻を見終わって、ストーリーはこうなるだろうという予想の範囲内で、話が6巻までに全部詰まっているから、それほど、いらいらすることもなかったし、ただただ、アルクェイドの、コケティッシュな笑顔を観たいがために後は、もう惰性でDVDをまったり借りてたようなもんだから、最終巻のノンテロップOPと、EDはいかったし、何せもう、画面が美麗。ちょっとカメラワークが単調で、OPとかEDで、あれだけカメラ回り込ませたり、別シーンシンクロさせたりやってんだから、凝れよ! と言う微々たる不満以外は、特になし(って、結構不満いってますが^^;)。

 まあ、欲を言えば、あの同級生のエピソードは無駄かな? 12話に全部納めるためにも、あれは切り落としてよかったのかと。特に全体のストーリーに影響なかったし。それより、シエルとアルクェイドの絡みとか、そもそも、もっとアルクェイドを前面に押し出すとか…(もう、駄目批評の典型になってきたような…)。

 で、結論を言うと、アルクェイドで、いわゆる「萌え」を感じる人ならば、観て損はないと思いますね。あと、アニメは動かなきゃ駄目! とか、作画が回によってばらつきあると、それだけで殺意を感じるとか、そういう人には最適なアニメだと思います(俺か?)。
 それ以外の人は…う~ん、今ひとつ、おすすめできないですね。


 と、まあ、アニメを観てこの辺の感想を持った後、さっそく「月姫」でググってみました。
 ああ、ゲームの原作があったんだ。お、それも同人…。なんと営利法人に成り上がってますよ、原作会社。で、「月姫」は絶版? ふぅ~ん。まあ、Yahooオークションあたりで、買えばいいかな(←3本目のギャルゲーにチャレンジする気満々らしい^^;)。え~っと、18禁だったみたいだし~、この辺で…、お、あったあった…えっ…、えええええええっ、ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!

 会社設立できるはずだわ…^^;

 発売当時、2500円だった品物が、さむまむえ~んなり!!!! さらに、未開封品なら1万円のプレミア(爆笑)。
 う~ん、版権の問題もあるのだろうが、あんたら、「月姫」、復刻しなはれw と言うわけで、ギャルゲー3本目は、さらに先になるでしょう。

 いい年して「萌え」かけたけど、見事鎮火。
 めでたし、めでたし。

※ ちなみに、今までやったギャルゲーってのは、センチメンタルグラフティーと、AIRです。
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「ラスボスは、最後に…」(漫画評:ルナハイツ 星里もちる)
『ルナハイツ』星里もちる(小学館 BIC COMIC)
全4巻 2005/03/04 読了

 2巻まで読んでいたのですが、昨日古本屋で見つけたので、最終巻まで、一気に読んでみました。
 まあ、読み始めたときから、結末はわかっていたので、そこまでどうエピソードを盛り上げていくかってのに、注目したんですが、う~ん…。

 正直、星里もちるは、「結婚しようよ」のころから大好きですし、安心して読めると言う意味では(下手な終わらせ方はしないってことね)、Happy Endを目指して淡々と読めばいいわけですから、気楽に読めますよね。
 ただ、この人のいいところは、そういう風に淡々と読ませる話の中に、ちゃんと「泣かせどころ」をちりばめて、「印象」を植え付ける技術が確立しているということです。

 …が、なんですか、今回のは? 格闘技の試合?
 いや、確かに、主人公、南條の武術の腕が並々ならぬレベルのものだという伏線はありましたよ。それが南條のパーソナリティーとして、いくつかの重要なエピソードのトリガーにはなっています。ですが、まさかそれで、最後のヤマを持ってくるとは思いませんでした。
 っていうか、打ち切り?

 正直、「本気のしるし」と「気になる嫁さん」が失敗作で(後者なんか、全く印象に残っていない)、「オムライス」の頃のあの勢いが、消えちゃって正直、もう駄目かなぁなんて、思ってたんです。
 でも、今回の「ルナハイツ」は、出だしが、「結婚しようよ」や、彼の最高傑作「夢かもしんない」のように、いきなり冷や水ぶっかけパターンで、久しぶりに、安心してことの成り行きを見守れるなぁ~と、思っていたんですよ。いい意味での原点回帰ね。
 …が、やっぱり、どこか今までの殻を破ろうなんて、そういう気負いがマイナスの方に、3巻終わり頃から出ちゃいましたね。
 1巻を読んでいる途中で、婚約破棄した相手は、話の佳境で出てきて、うまく行き始めたまどりと南條の中を引っかき回すだろうってのは、だいたい予想できたんですが、2巻で出たときには、正直「あれ、早すぎないか?」と悪い予感…。
 案の定、元婚約者友美を、そうそうに引っ張り出してしまったため、まどりと南條の仲が、いい感じになる前に二人の仲がうやむやになり、その後出てくるライバルらしき新入社員や、りんとの三角関係が、ち~っとも盛り上がらず、挙げ句の果てに格闘技…。
 ここは、声を大にしていいたい、ラスボスは部長じゃなくて、友美だろうがぁ^^;。

 おかげで3巻4巻の中途半端なこと…。

 もしかしたら、いえ、ホントにもしかしたらなんだけど、1巻3巻4巻2巻の順に、だいたい話を並び替えると、これ、作者の当初意図していた話の流れなんじゃないかなぁ~と、思わないでもないですね。
 その辺は、本人に聞いてみなければわからないのだけどね。

 まあ、でも、いやな迷いというか、気負いがあった「本気のしるし」や「気になる嫁さん」の頃の、スランプというか、らしからぬ作風で腰砕けだった時期よりは、ずっといい作品であることも確か。

 読後感は、悪くはないですね。
 とりあえず、今作は、その辺まで復帰したかな?

 次回作に期待!